正門を入って最初のゾーンはアジアの熱帯雨林でインドゾウやスマトラトラ、インドライオンなど魅力的な動物が展示されており、展示も充実して人気のゾーン。
入ってすぐ右手にインドゾウの展示場がある。
インドゾウの展示場は柵も檻も無く、手前に堀があるだけなので相手が大きいことも相まって、非常に見やすく写真も撮りやすい。
色々な芸も楽しめ絵を描く像もいる。
ゾウの展示場の裏手に当たるところに鳥の大きなケージがある。
ここには真っ白の体に目の周りの鮮やかなブルーが印象的なカンムリシロムクが自由に飛び回っている。
カンムリシロムクはツバメ程度の小型の鳥でケージの上部に居る事が多く、展示場は2階部分もあり、そちらで鑑賞出来る。
同じケージ内にはハトで最大の大きさを誇るオオミカドバトも展示されている。
オオミカドバトはカンムリシロムクとは対照的に殆ど動かず、枝に止まったままで置物のよう。
ハトで世界最大とはいってもハトなので、公園にいるハトよりはちょっと大きいかなという程度。
同じケージ内にはもう一羽パラワンコクジャクがいる。
パラワンコクジャクは殆ど飛ばず、常に地面を歩いているので植物の陰に隠れると見難い。
子ども達との距離が近いので大声を出す子ども達が苦手かもしれない。
そのため若干神経質なように見受けられる。
カンムリシロムクのケージの隣に少し小型のカンムリセイランのケージがある。
カンムリセイランは尾羽が長い大きな鳥なのでケージが小さめ。
冠と付いているように頭の上に羽毛の帽子状の飾りを付けている。
少し先に進むとボルネオオランウータンの展示場がある。
屋外に出ていると良く見えるが展示場の広さの割には見学する場所は視野が狭い。
死角もあって陰に隠れてしまうとボルネオオランウータンは見えなくなる。
ボルネオオランウータンが遊びに使うアスレチック風の建造物もあり、屋内からの見学出来るガラス張りの見学場所もあり、目の前に来てさえくれれば最高の出会いの時間を過ごせるだろう。
ボルネオオランウータンの展示場の先にはボウシテナガザルのケージがある。
大き目のケージの中を長い手足を使って飛び回っている。
空中のみをケージの天上部分の柵やケージ内の樹木を伝って動き回り、地面を歩いたり走ったりする事はまず無い。
なき方に特徴があり、ホホホホホホとサルとは思えない鳴き声でなく。
少しカーブを回るとジャングルカフェの広場に出る。
コの字型のジャングルカフェを挟んで左右にはそれぞれスマトラトラとマレーバクの展示場があり、屋外だけではなく、ジャングルカフェ内のガラス張りの見学場所からも鑑賞出来る。
マレーバクは屋外からの見学スペースも広く、ゆったりと見ることができる。
走り回る事はまず無いが、エサの時間には結構歩き回っている。
ジャングルカフェの左手はスマトラトラの広大な展示場になっている。
池もあって水浴びも運がよければ見ることが出来る。
ジャングルカフェの大きなガラス窓からも見学出来る。
エサの時間は近くに来るので出会いのチャンス。
スマトラトラの先にはウンピョウのケージがある。
スマトラトラが檻が無い堀で仕切られた広大な展示場だったのに比べるとウンピョウは大きいとはいえケージでの展示。
檻の中には樹木が植えられて隠れる場所も多いのだが、たいていは木の上で寝ている。
少し歩いていくと珍しいサル達のケージが並んでいる。
最初はフランソワルトンで全身が黒い毛で覆われていて耳から口にかけて白い毛のスジがある。
結構地味。
次のドゥクラングールはフランソワルトンと間逆で派手な体毛が特徴。
白い顔と茶色のズボンを穿いたような下半身。
ジーパン地のチョッキに真っ白な長い尾も美しい。
世界で一番美しいサルと言われているらしいが、間違いなく一番派手なサルで間違いない。
その隣にはダスキールトンの展示場。
ダスキールトンは体は茶色でごく普通だが、ブルーの顔に特徴がある。
木の葉を主食とする3種のサル達からは少し離れてシシオザルの展示場がある。
シシオザルは獅子尾と付いているだけあって、ライオンの様に尻尾の先が房状になっている。
オスの顔の回りもタテガミのような毛で覆われているが、それは関係ないらしい。
アジアの熱帯林ゾーンの最後はインドライオン。
ガラス張りの室内の見学場所もあるが、中々前面にライオンが来ない。
外での見学場所は堀でライオンと仕切られており邪魔をするものは無いがライオンまでは結構遠い。
インドライオンの後はトンネルがあり亜寒帯の森ゾーンへと続いている。
アジアの熱帯雨林ゾーンからのトンネルを抜けると亜寒帯の森ゾーンへ入る。
亜寒帯の森は大型のネコの仲間を中心にアジアの熱帯雨林に匹敵する規模と展示数を誇る人気のゾーン。
トンネルを出るとすぐに目に入るのはゴールデンターキンの姿。
金色と言われれば金色の毛と大きな角を持った牛の仲間が崖を模した展示場で展示されている。
ゴールデンターキンの隣は人気のレッサーパンダの展示場。
ガラス越しに眺める室内見学場所と屋外の見学場所がある。
屋外は逆光の事が多くて結構見難い。
見学場所が狭いので一度に見る人の数は限られる。
亜寒帯の森のコースに囲まれる形でアラースの谷が広がっている。
コースから階段で降りて行くと谷にもウッドデッキの遊歩道が出来ていて小川や小さな滝もある。
数は多くは無いがベンチもあって休憩も出来る。
レッサーパンダの後はキジの仲間達のケージが続いている。
最初の展示はヨーロッパオオライチョウで、少し太めの体は美味しそうに見える。
隣は深いブルーの体が美しいベトナムキジのケージ。
ただしメスは茶色で両方ともに尾の先が白い。
隣のニジキジは青、緑、赤、黄の衣装をまとったオスの派手さに比べてメスの地味さの落差が激しい。
そしてシロミミキジは耳だけでは無く体も白い毛で覆われている。
幅の広い大きな尾だけがカラス色なのもポイント。
太っているのでニワトリ並みにあまり飛び上がることは無いようだ。
そして、おまけの様にカラスバトの小さなケージがあって、その時々で何種類かの鳥達が一緒に展示されている。
鳥達の展示場の左手にアムールヒョウの展示場がある。
大型のケージでかつてはふた回り大きなアムールトラが展示されていた。
猛獣が近くで見られるのはズーラシアでは珍しい。
アムールヒョウの前には多くの鳥達の中に入れるウォークインケージがある。
ケージ内に見学者も入ることが出来るためベニジュケイ、オシドリ、ギンケイなどのおとなしい鳥達と空間を共有できる。
スズメなどの小型の鳥達もケージの隙間から中に入ってくるので、結果的に鳥の種類は倍増する。
常に鳥のエサがあるため、ネズミの数が多い。
亜寒帯の森の遊歩道を少し歩いていくとユーラシアカワウソの展示場がある。
ユーラシアカワウソの見学場所は3箇所あって、屋外とベランダ、そして水中の様子を見れる水族館方式のガラス窓である。
エサの時間はガラス窓の所にエサを投げるため、一番パフォーマンスが楽しめる。
次にベランダの前はユーラシアカワウソが居てくれれば、遊ぶ姿が眺められる一等地。
オオワシの鳥舎は非常に天井が高くある程度飛びまわれるようになっている。
内部には大きな樹木もあって枝の陰に隠れると見難い事もある。
オオワシは池で水浴びをする事もあり、その時にはオオワシの巨大さが判るだろう。
オオワシのケージの反対側にはカモメ達のケージが繋がっている。
カモメ類の展示場にはウミネコとセグロカモメが展示されている。
2羽は似ているが違いは解説板があり、すぐに判別できる。
広場を挟んでカモメ類の反対側にフンボルトペンギンの展示場がある。
フンボルトペンギンの展示場はズーラシアには珍しく、屋外の見学場所が広く人が多くても見やすい。
ガラス越しにフンボルトペンギンが水中を泳いでいる姿も観察できる。
フンボルトペンギンの隣にあるミナミアフリカオットセイの展示場は2階建になっていて、2階からはミナミアフリカオットセイが水面で遊ぶ様子と、岩に上っている様子が観察できる。
1階はガラス張りの観察場で水中の様子が見える。
ミナミアフリカオットセイはサービス精神満点なのと人間が好きらしく、ガラスの向こう側にわざわざ寄ってきて色々動き回ってくれるので、ズーラシアとしては外れの少ない展示場と言えるだろう。
ホッキョクグマの展示場はミナミアフリカオットセイの展示場と一緒にテラスハウス形式で造られている。
ホッキョクグマの見学場所は2階屋外から全体を見渡せる場所とガラス張りの見学場所が2箇所の合計3箇所がある。
ガラス張りの一箇所は水中で、もう一箇所は水面すれすれから見学出来る。
ホッキョクグマは陸にいるときは、同じ場所を行ったり来たりするか寝ているかなので、水中で遊んでいるときのほうが面白い。
亜寒帯の森の最後はトウホクノウサギとシロフクロウ。
トウホクノウサギは分不相応な高く広い展示場の一番奥に何時もじっとしている。
シロフクロウの展示場はトウホクノウサギの展示場の隣で網で仕切られている。
シロフクロウもじっとしているが、首だけくるくる動くので、まあ静かな展示場だ。
オセアニアの草原は展示動物の数が少なく、メインはレストランやショップが入ったオージーヒルとオージーヒル前の広場でシートを広げて大勢が休める場所。
アカカンガルーは大型のカンガルーで展示数も多く何匹かは必ず見学場所の近くまで来てくれる。
時々遠くで2匹でボクシングのような事をやっているのが見える。
小型のカンガルーも居て、これはオグロワラビー。
アカカンガルーとオグロワラビーは広大な展示場内で飛べない鳥のエミューと共に一緒に展示されている。
オーストラリアの動物達は平和主義者なのだろうか、同一の展示場内で仲良く展示されていても、あまりかかわり合うことも無く、それぞれ勝手に生活しているように見える。
オセアニアの草原ゾーンは展示されている動物の種類も少ないが、展示場はエニューの待機所のような場所を別にすれば2箇所しかない。
もう一つの展示場はセスジキノボリカンガルーの展示場で、セスジキノボリカンガルーはいつも樹上の家で背中を向けてじっとしている。
セスジキノボリカンガルーの動いている姿を見た人は少ないのではないだろうか。
昼間はじっとしているセスジキノボリカンガルーだが夕方になると動き出す。
閉園直前にセスジキノボリカンガルーの所に行けば動いている姿を見れる可能性が高い。
中央アジアの高地ゾーンはオセアニアの草原と繋がっている。
両ゾーンとも展示動物の種類が少ないので、地理的にも2つで1つといった印象がある。
セスジキノボリカンガルーのすぐ隣にはテングザルの展示場がある。
テングザルはその名の様に若いうちは鼻が高く尖っており、年をとると鼻は丸く長く垂れ下がってくる。
見学場所は屋外の網目と屋内のガラス窓の2箇所があり、ガラス窓は広く大きいため非常に見やすい。
チベットモンキーの展示場はテングザルの反対側にあって屋内のガラス窓は同じ屋根続きの下にある。
ガラス窓の近くに来てくれると見やすいが、遠くに行かれるとガラスの角度的に厳しい。
ニホンザルより一回り大きくてズングリしている。
ドールの展示場はチベットモンキーの展示場からすぐの所にある。
ドールの展示場に近づくと、とたんに犬独特の匂いがしてくる。
理由は判らないがドールの展示場にはガラス窓の見学場所しかない。
2つの展示場に分かれていて、それぞれにガラス窓がある。
猫系の匂いは気にならないが犬には敏感なのは私だけだろうか。
匂いのせいでガラス窓しかないのではと思ったりした。
ドールの展示場を過ぎるとすぐにモウコノロバの広大な展示場がある。
広大な展示場にモウコノロバがポツンと寂しそうに歩いているのはもったいない気がする。
日本の山里には我が国のおなじみの動物達が展示されているが、結構見づらい動物が多く、常連の中にはアマゾンの密林ゾーンへの抜け道を進み日本の山里を飛ばす人たちも多い。
最初の展示はコウノトリ、クロヅル、マナヅルと鳥達が並んでいて、コウノトリのみ天井付きのケージ展示。
クロヅルとマナヅルは屋外の展示場に放し飼いになっている。
コウノトリは求愛行動であるカチカチカチと口ばしを鳴らすクラッタリングをするので見れた人は幸運だろう。
コウノトリは体も大きいし結構動き回るので展示物としては見やすい。
クロヅルとマナヅルが屋外に居てなぜ逃げないかは理由があるのだろうが良くわからない。
たぶん羽を切っているのだろうと思うが。
鳥類の後はツシマヤマネコのケージがある。
ツシマヤマネコは家猫と同じような大きさでトラ模様と太目の尻尾が可愛い。
丸い耳に目がいくが、こんな顔の猫はその辺にいそうな気もする。
ニホンアナグマとホンドタヌキの展示場は見学用の小屋を入った左右のガラス窓から観察する。
相手が小さいのと物陰で寝ていたりしたら見つけることも困難だし、出会うにはハードルが高い。
アナグマはそれでも歩いていることが多いが、タヌキはあまりうろつかない様だ。
タヌキと同等に出会いが難しいのがホンドキツネだ。
ホンドキツネの展示場は屋外の見学場所しかないが奥行きがあって陰に隠れていることが多い。
チャンスは食事の時間で比較的手前にエサを置いてくれるので、その時だけは良く見える。
ホンドキツネの展示場の隣にニホンツキノワグマの展示場がある。
ニホンツキノワグマは体は大きいのだが大きな堀の先のそれも目線の上方にいるため、とにかく遠い。
通常は目線の下に見ることが多いため特に遠くに感じる。
これまでの展示場と次のニホンザルの展示場は少し離れている。
ニホンザルは見学場所も広く見やすいし、展示場も色々サルが動きやすいように工夫されている。
それでもサルを見ているとエサへの執着が浅ましく、人間界の押さえている部分が全て出たような笑えないシーンにたびたび出くわす。
人間も本来はあんなものなのかも知れないが、理性と教育で立派なふりをしているだけなだろうか。
アマゾンの密林は展示の種類も少なく、全ての展示場が遊歩道の左手に位置している。
左手は南向きであり見学する場合、動物をすべて逆光の状態で見ることになり見学しづらいゾーンでもある。
アマゾンセンターではアマゾン風の建物の中にトイレや休憩所がある。
建物は正面が立派なので広いように見えるが、実際は奥行きも無く意外と狭い。
建物の雰囲気は良いのでフォトスポットとして記念撮影をすることは多い。
最初の展示はヤブイヌで逆立ちをしておしっこをするので有名。
ただしオシッコというよりはマーキングらしい。
同じ場所をグルグル回っているので、必ず目の前にもやってくる。
オシッコををする時は必ず木などに向かってするので、回遊道に木などがあったら気にしていると、逆立ちオシッコも観察できる。
観察場所は展示場の上からと階段を下に降りるとヤブイヌ目線でガラス越しに観察できる。
オセロットは大きめのネコで美しい模様としなやかな体が特徴。
有名な人がペットで飼っている話を聞いたことがある。
ガラス越しに眺めるがオセロットはケージ内の奥と手前を行ったり来たりしている事が多い。
すぐとなりはハイイロウーリーモンキ-でやはりガラス越しの鑑賞となる。
以前はコモンウーリーモンキー(フンボルトウーリーモンキー)が居たはずだが、現在はハイイロウーリーモンキーの展示場となっている。
その経過の詳細については不明。
ここも逆光で見難い展示場だ。
隣はネズミの王様、カピバラの展示場となっている。
以前はここにヤブイヌが居たが現在はカピバラの展示場となっており、上部からのみ鑑賞出来る。
カピバラはネズミの仲間では一番大型の種類で大きなものは60Kgを超える。
最後はメガネグマ。
見学は上部からのみだが、高い木に登っているときは同じ高さで眺められる。
中々魅力的なポーズに出会う事が少ないので地味に思えるが、ひとたび動き始めるとクマらしくサービス精神旺盛。
メガネグマの展示場を折れ曲がるとわくわく広場があり、多くのアスレチック遊具と芝生が広がっている。
収容人員も多く一休みには最適な場所。
アマゾンの密林ゾーンとアフリカの熱帯雨林ゾーンは間にわくわく広場を挟んで少し離れている。
サファリパークを連想させる大きな扉の先に世界3大珍獣オカピの展示場が広がっている。
その手前にアフリカタテガミヤマアラシの小さな展示場があり、硬い背中のハリをガチャガチャさせながら歩き回っている。
ハリとハリが当たる音がする位だから相当硬そうだ。
オカピの展示場は広く見学場所も複数あって、人気のオカピと言えども見るのに不自由は無いはず。
オカピはキリンの仲間なので木の葉を絡め取る舌が非常に長い。
背中の口が届かないところなどは舌を出して背中を掻くような仕草もする。
オカピの展示場の繋がりにジャングルキャンプがあってズーラシアでは唯一巨大な屋根のある建造物。
オカピの室内展示場にもなっていて、他にはニシムラサキエボシドリやベルセオレガメ、ボールニシキヘビなどが展示されている。
ジャングルキャンプに続いてアカカワイノシシがイノシシとは思えぬ待遇で展示されている。
鼻の先で穴を掘るので、鼻の先には土がついている事が多い。
アカカワイノシシだけは樹木と関係ないらしく展示場にも樹木が殆ど無く、見学場所も沢山あってアカカワイノシシは非常に見やすい。
アフリカの熱帯雨林ゾーンの最後はチンパンジーの展示場。
ガラス窓が複数面あって非常に大きいので見やすい。
屋外の見学場所は展示場が広く樹木も多いので陰に入ると見難くなる。
アフリカのサバンナゾーンは現在工事中で2015年春に全面オープン予定。
現在暫定オープンしているのはサルの仲間であるアビシニアコロブスの展示場とアフリカンバードハウス。
オープンすればライオン、キリン、クロサイ、シマウマ、チーターなどの展示場を持つ1大人気ゾーンが誕生する予定。
他に乗馬体験が出来るぱかぱか広場と森の中を遊歩道が続く自然体験林がある。