江の島弁天橋を渡ると正面に青銅の鳥居がある。
鳥居をくぐると江島神社の参道に入るが、手前を左に曲がり埋立地である江の島白灯台の方に行って見る。
車道である江の島大橋の横に大森貝塚の発見者として有名なモースの記念碑がある。
エドワード・モース博士は江の島の地に臨海研究所を造り、さまざまな海洋生物の研究をしていた。
有名なものはシャミセンガイの研究で、かつては江の島にもシャミセンガイが数多く棲息していた。
現在はシャミセンガイの姿は見られず、有明海には生息しているとのことだ。
江の島大橋のたもとは小さな公園になっていて、東京オリンピックの際に江の島がヨット競技の開催地になったことを記念した噴水がある。
この弁財天と世界女性群像を持つ噴水は周辺工事の際に移動している。
県道を進んでいくと左手に江の島漁港がある。
江の島の東海岸はもともと古くから漁村であったが、埋め立てられたため埋立地の先に漁港が出来た。
江の島ではシラス漁が盛んだが、遊漁船が多く休日には釣り客で賑わう。
江の島漁港の隣に江の島ヨットクラブのヨットハーバーがある。
規模的には漁港のほうがオマケと思える位ヨットハーバーの方が大きい。
ヨットハーバーの前に小さな山が埋立地から突き出しているのが聖天島。
聖天島の正面にサザエ島へのプロムナードがある。
サザエ島はかつてこの地にあった岩礁であるサザエ島が埋め立てられたため、堤防の先端に人工の島を造りメモリアルとしたもの。
円錐形のサザエ島に登ると360度の海の景色が楽しめる。
聖天島の向かいに 「かながわ女性センター」 があるが県藤沢合同庁舎に移転することが決まっている。
大きな建物だが売却後、取り壊されるらしい。
かつてセンターの建物が建つ前にはテレビでバラエティの大掛かりなロケが毎週の様に行われる有名な場所だったのだが、建物の老朽化にしては少し早すぎる。
そのまま県道を進んでいくと駐車場に突き当たる。
左に行けば白灯台の大防波堤に行き着く。
この堤防はかつて東海汽船の発着場として使われていたが、現在は船の発着は無く、市民の釣り場になっている。
船の出入りや作業車などの動きが無いため、海に落ちさえしなければ安全な釣り場だ。
堤防の外側は一段高くなっているが手すりがあるので逆に安全とも言える。
大防波堤の右端からは磯へ出れるスロープが出来ていて、釜の口、水道口、鵜の糞と呼ばれる磯に出ることが出来る。
満潮時や波が荒いときは磯に出るのは危険だが、春から夏にかけての干潮時などは、子ども達の遊ぶ声がにぎやかである。
磯伝いにかなり進めるが、やがて潮は満ちてくる事を計算に入れて少し早めに切り上げたい。
周りに人気が少なくなったら、最後の1人にはならないように帰り支度をしよう。
磯では釣りも出来るし、カニの姿も多いので遊び相手には困らないだろう。
フナムシは大きさがゴキブリのようで気持ち悪がる人も多いが、よく見るとまったく違う生物なので偏見の無きよう。
よく見すぎるともっと気持ち悪い気がするかも知れないが、釣りのエサにも使うし、実際海面に落ちたフナムシは魚のえさにもなっている。
磯は長磯と呼ばれる細く突き出た磯の手前で細く切れ込み先には進めなくなる。