たこ杉



サル園・野草園からすぐに 「たこ杉」 が見えてくる。この参道を造る際に杉の根が邪魔になり切り倒すしかないとなった際、杉の根がタコの足のようにグルッと後方に曲がり参道が無事開かれたという伝説の巨大杉である。


石柱がぐるっと「たこ杉」を守っている。右手の根には乗ってみたくなるらしく乗って遊ばないようにとの注意書きがあった。


石柱に足をかければ「たこ杉」の足に乗るのは容易なので乗れないように高い柵が出来ていた。


たこ杉(蛸杉)


市指定天然記念物
たこ杉(蛸杉)
所在地 八王子市高尾町(高尾山参道十一丁目)
指定年月日 昭和三十九年七月二十三日
高さ三十七メートル、目通り幹周囲約六メートル、樹齢およそ四百五十年の大杉で高尾山内にある都指定の飯盛杉に次ぐ大木である。
「蛸杉」 とは、「昔参道開さくの際、磐根がわだかまって工事の邪魔になるところから伐採しようとしたら、一夜にして根が後方に曲折した」 との伝説とその根が 「たこの足」 に似ているところから呼ばれるようになったものである。

昭和五十三年三月三十一日 八王子市教育委員会
八王子市教育委員会
高尾山 八王子市教育委員会 解説板より



下から見上げれば大した巨大杉であることが良くわかる。我々には建築用として一番なじみのある木材だが、一般的な杉はもっと小さなイメージがある。枝を討って杉を間引いていけばこのような真っ直ぐの巨木にまで育つわけだ。そういえば屋久島にも巨大な屋久杉が有名である。


「たこ杉」は450歳になるという。この年月を思えば少しくらい長生きしたところで、人の一生などわずかな時間だと思えてきた。地球を宇宙から見たときに「あの小さな球体の中で人々は何をやっているのだろう」 と人生観が変わるのと同じような瞬間だ。



乗ったり引っ張ったり出来ない「たこ杉」の変わりに 「開運ひっぱり蛸」 があって通る人が皆頭をなでて行った。


足には吸盤もあって芸が細かい。思わず撫でたくなる姿で私も撫でてみた。皆がなでるので頭はツルツルになっているのだが、実はこの部分はタコの頭ではなく胴体だと、どこかで聞いた事がある。


開運蛸杉の石碑の前にも童子像があった。36の童子は皆違う童子でこれは持堅婆童子。